症例紹介
2年程悩んでいた頚部から背部の痛み・喉の詰まり感・咳
2022.05.08 UPDATE
著者 水越
Keyword 喉 頚 鍼治療
(症例紹介) 70歳 女性
(主症状)初診の2年ほど前から 頚部痛 背部痛
(評価)運動痛(+) 痛みの評価法としてNRSを使用(痛み、違和感の強さを0~10段階で評価)
頚部伸展時痛(8) 頚部回旋時痛(8) 夜間痛(-) 喉のつまり感(9)、異物感(8)
ROM制限(+)頚部伸展20度 頚部回旋30度
神経整形テスト(-) 咳払い(+)
(治療)頚部、脊柱、腋窩、肩甲帯周りをMT-MPS施行
頚部(胸鎖乳突筋、肩甲挙筋)脊柱多裂筋(C7、Th1~7)にAT-MPS鍼は2番を使用
(結果考察)首、背中の症状から様々な症状に移行し関連する症例であった。初診治療後から、喉のつまり感は著しく改善し咳払いも減少。NRS評価も頚部伸展時痛(4) 頚部回旋時痛(3)喉のつまり感(5)異物感(4)と減少。
週2回の治療を1カ月継続し特に胸鎖乳突筋周りを重点的に治療。顔周りや喉周りの循環の確保と同時に喉の症状が改善されていった。
NRS評価も頚部伸展時痛(2) 頚部回旋時痛(2)喉のつまり感(2)異物感(1)と減少。
ROM制限(+)頚部伸展45度 頚部回旋50度と可動域の改善がみられた。
喉や嗄声などの症状には循環確保必須であり、首、背中の筋肉を積極的に施術すべきである。