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症例紹介

整骨院でよく診る変形性膝関節症(以下:膝 OA)

仲祐輔
2023.09.16 UPDATE

著者: 仲 祐輔

keyword :膝窩筋、膝関節筋

(主症状)

➀膝関節周囲にはっきりとした部位を特定出来ない痛みあり

➁ 膝の安定感がない(筋力低下ではない)

(評価)

➀ 疼痛は安静時・運動時ともに膝関節周囲にはっきりとした部位を特定出来ない痛み

➁ 歩行時ワイドベース。遊脚期軽度ぶん回し様、立脚期は短い

➂ややO脚

➃ROM 他動膝関節伸展 −10 度。他動屈曲 80 度(最終域で膝裏内側に短縮痛+、大腿部前外側に伸長痛+) (治療)

MT-MPS 膝関節領域・膝窩筋・膝関節筋

(結果考察)

整骨院でよく診る慢性的膝痛症候は、中高年の方で膝 OA と診断を付けられることが多い。膝 OA の基本ライ ンや鵞足構成筋群などの MT-MPS を施すも変化に乏しことがある。しかし、膝窩筋や膝関節筋へのアプロー チで劇的に疼痛軽減し、膝関節の安定感が得られている。この改善に伴い ADL 低下を防ぐことができている 症例を多数経験した。 これは、膝関節の位置覚を担う重要な筋である膝窩筋・膝関節筋へのアプローチにより、これらの筋血流量 が改善し筋肉の状態が良好となった。そして、疼痛軽減と筋感覚が改善し膝関節の安定感が得られたと考え る。 膝窩筋・膝関節筋へのアプローチはすべての慢性的な膝痛症候に使うことをお勧めします。どちらの筋も MT-MPS 膝の基本ラインの施術を行い、最後にしっかりポジションを取り、肘を使って刺激する。劇的に変化することが多いが、リバウンドもかなり激しく出る場合もあるので、慎重に取り扱いするアプローチです。

(参考・引用)

MT-MPS実習ガイドブック

仲祐輔(nakayuusuke)

仲祐輔 なか鍼灸整骨院院長 柔道整復師 鍼灸師

https://www.naka-kotu.com